地震保険の選び方完全ガイド|失敗しない!補償と保険料のベストバランスの見つけ方
2025-08-29 10:53:44
近年、大きな地震が相次ぐ日本。「我が家は大丈夫?」と不安を感じ、地震保険への関心が高まっていませんか?しかし、「どう選べばいいのかわからない」「補償内容の違いが分からない」という声も多く聞きます。 本記事では、地震保険を検討している方のために、知っておくべき基本知識から、ご家庭にぴったりのプランを見極めるための実践的なポイントまで、わかりやすく解説します。保険選びで後悔しないために、ぜひ最後までご一読ください。

1. 知っておくべき地震保険の基本|火災保険だけでは足りないその理由

まずは大切な基本知識から確認しましょう。

Q. 地震保険とは?
地震や噴火、これらによる津波を原因とする火災・損壊・流失などによる損害を補償する保険です。単独では加入できず、火災保険とセットで契約する必要があります。

Q. なぜ地震保険が必要なの?
多くの方が加入する火災保険では、地震を原因とする火災や損害は補償の対象外です。大地震では、建物の倒壊や火災による甚大な被害が想定されます。そんな時、経済的な打撃からご家族を守るためのセーフティネットが地震保険なのです。

【ケーススタディ】
関東地方在住のAさんご家族(持ち家一戸建て)。火災保険には加入していましたが、地震保険には未加入でした。大きな地震が発生し、自宅が半壊、家財も大きく損傷してしまいました。しかし、地震が原因の損害のため、火災保険では補償されず、多額の修繕費用を自己負担しなければならなくなりました…。
→このような事態を防ぐのが地震保険の役割です。

2. チェックすべき4つのポイント|自分に合った保険を選ぶために

地震保険を選ぶ際、どこに注目すればよいのでしょうか?重要な確認ポイントをまとめました。

ポイント1: 補償範囲を理解する

地震保険の補償対象は、「居住用の建物」と「家財」です。門や塀だけが損害を受けた場合など、対象外となる部分もあるため、契約時に必ず確認しましょう。

ポイント2: 保険金が支払われる「損害認定」の基準を知る

地震保険では、損害の程度が「全損」「大半損」「小半損」「一部損」の4段階に認定され、契約金額に対して所定の割合で保険金が支払われます。近年、この認定基準はより分かりやすく、被災者に寄り添う形に改定されています。

損害区分建物の主な基準支払われる保険金
全損主要な構造部の損害額が時価の50%以上、または焼失・流失した部分の床面積が70%以上など契約金額の100%
大半損主要な構造部の損害額が時価の40%以上50%未満、または焼失・流失した部分の床面積が50%以上70%未満など契約金額の60%
小半損主要な構造部の損害額が時価の20%以上40%未満、または焼失・流失した部分の床面積が20%以上50%未満など契約金額の30%
一部損主要な構造部の損害額が時価の3%以上20%未満、または建物が床上浸水もしくは地盤面より45cmを超える浸水を受け全損・大半損・小半損に至らない場合など契約金額の5%

(※ 基準は概要です。詳細は必ず約款でご確認ください)

ポイント3: 保険料の決まり方を押さえる

地震保険の保険料は、①所在地(都道府県)②建物の構造(鉄骨造・木造など)③免震・耐震性能によって大きく異なります。

保険料の目安は、火災保険の保険料のおおむね30%~50%程度と考えるとイメージしやすいでしょう。具体的な金額は、ネットの見積もりサイトなどで簡単にシミュレーションできます。

ポイント4: 保険金額の設定額を考える

地震保険の保険金額は、セットで契約する火災保険の保険金額の30%~50% の範囲内で設定します(ただし、建物は○○万円まで、家財は○○万円までという上限があります)。

「とりあえず安いプランで」と最低限の補償にすると、万一の時には十分な保険金が下りない可能性があります。ご自身の住宅ローンや資産状況を考慮し、必要な補償額をじっくり検討することが大切です。

3. よくある質問FAQ|地震保険に関するあの疑問

Q. 賃貸住宅に住んでいます。必要なのは家財の地震保険だけですか?
はい、その通りです。賃貸の場合、建物の所有者(大家さん)が建物部分の地震保険に加入しています。入居者が加入するのは、家財のみを対象とした地震保険となります。家電や家具、衣類など、自分の財産を守るために検討しましょう。

Q. 火災保険の更新時期ではないけど、今から加入できますか?
はい、可能です。火災保険の契約途中でも、地震保険は追加できます(中途付帯)。ただし、火災保険の契約期間の満了日が地震保険の満了日となります。

Q. もしもの時、保険会社は本当に払ってくれるの?
ご安心ください。地震保険は政府と民間保険会社が共同で運営する制度です。一度に莫大な保険金の支払いが発生する巨大地震が起きても、国がバックアップしているため、保険金の支払いが履行される仕組みになっています。

4. まとめ:ご家庭に最適な地震保険を見つけるために

地震保険は、「いざというとき」のための備えです。大切なのは、ご家族の生活スタイルや住宅環境、資産を総合的に考え、過不足ない補償を選ぶことです。

この記事が、ご家族の未来を守る正しい地震保険選びの一助となれば幸いです。ぜひ、この機会にご自身の保険について見直してみてください。


免責事項: 本記事は一般的な情報の提供を目的としており、特定の保険商品の推奨や売り込みを行うものではありません。実際の補償内容や保険料は、各保険会社の商品や約款により異なります。ご契約の際は、必ず最新のパンフレットや約款をよくお読みいただき、ご自身でご判断ください。

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