坐骨神経痛の主な原因と症状
坐骨神経痛の主な原因として以下のようなものが挙げられます:
腰椎椎間板ヘルニア
腰部脊柱管狭窄症
梨状筋症候群
すべり症 など
よくある症状チェックリスト
症状 | 詳細 |
---|---|
お尻の痛み | 座っているとお尻に痛みやしびれを感じる |
足のしびれ | 太ももやふくらはぎに持続的なしびれがある |
歩行困難 | 長時間歩いていると痛みで歩けなくなる |
感覚障害 | 足の感覚が鈍くなる、力が入りにくい |
日本で受けられる主な治療法
1. 保存療法(非手術療法)
坐骨神経痛治療の基本は、まず保存療法から始まります。
薬物療法
消炎鎮痛剤:炎症を抑え、痛みを軽減します
神経障害性疼痛治療薬:しびれや神経の痛みに効果的です
筋弛緩剤:緊張した筋肉を緩めます
ブロック注射
神経の周りに直接薬剤を注入し、痛みの伝達を遮断する方法です。硬膜外ブロックや神経根ブロックなどがあります。
理学療法
牽引療法
温熱療法
運動療法 など
2. 手術療法
保存療法で改善が見られない場合や、症状が重い場合には手術が検討されます。
代表的な手術方法
椎間板ヘルニア摘出術
脊柱管狭窄症に対する除圧術
固定術 など
※手術が必要かどうかは、専門医の診断を受けて決めましょう
医療機関選びのポイント
坐骨神経痛の治療では、適切な医療機関選びが重要です。
整形外科専門医が在籍しているか
MRIなどの画像診断設備が整っているか
保存療法から手術まで一貫した治療方針があるか
リハビリテーション体制が整っているか
自宅でできるセルフケア&予防法
効果的なストレッチ例
梨状筋ストレッチ
仰向けに寝て、片方の膝を立てる
もう一方の足のくるぶしを立てた膝の上に乗せる
手で立てた膝を胸の方にゆっくり引き寄せる
お尻の辺りが伸びているのを感じながら20~30秒キープ
日常生活の注意点
正しい姿勢を心がける
長時間の同一姿勢を避ける
適度な運動習慣をつける
腰に負担のかかる動作(重いものを持つなど)を控える
バランスの取れた食事で適正体重を維持する
症例紹介:50代男性Aさんの場合
職業:デスクワーク中心の会社員
症状:2ヶ月前から右のお尻から太ももにかけての痛みとしびれ。長時間座っていると症状が悪化。
治療経過:
整形外科を受診、MRI検査を実施
腰椎椎間板ヘルニアと診断
薬物療法とブロック注射を組み合わせた保存療法を開始
併せて理学療法士指導のもと、ストレッチと筋力トレーニングを実施
3ヶ月後には症状が大幅に改善、仕事にも支障なくなる
よくある質問 Q&A
Q:坐骨神経痛は完全に治りますか?
A:原因によって異なりますが、適切な治療と生活習慣の改善で多くの場合、症状の改善や消失が期待できます。
Q:どのくらいで改善しますか?
A:個人差がありますが、保存療法では数週間から数ヶ月かかる場合があります。
Q:整骨院と整形外科、どちらに行くべきですか?
A:まずは正確な診断のために、整形外科を受診することをおすすめします。
まとめ
坐骨神経痛は、適切な治療とセルフケアで改善可能な症状です。我慢せずに早めに専門医の診断を受け、自分に合った治療法を見つけることが重要です。
この記事が坐骨神経痛でお悩みの方の一助となれば幸いです。
※本記事は情報提供を目的としており、具体的な治療法については必ず専門医にご相談ください。